CKDの食事療法は、大きく分けた4つの基本が重要になります。


たんぱく質の摂りすぎは腎臓に大きな負担をかけるため摂取量を控える必要があります。

たんぱく質を制限するとエネルギー不足に陥ってしまうため、糖質や脂質などからエネルギーを確保します。

食塩の摂りすぎは血圧を上昇させ腎臓に負担をかけるため、減塩が必要です。

カリウムとリンは通常尿としてからだから排出されますが、腎臓のはたらきが低下すると上手く排出されなくなり血液中に溜まってしまい、その結果からだに悪い影響を及ぼします。
それぞれの状態にあった食事療法を
食事の種類を選び、量を調節して、腎臓の負担を軽くすれば、残されたはたらきをある程度まで守ることができます。
医師や栄養士などに相談のうえ、一人ひとりのからだの状態にあった食事療法をおこないましょう。
※食事療法は、元々の疾患の種類、病状、腎機能によって異なります。
間違った食事制限は病状を悪化させることもあるため、必ず主治医に相談しながら行いましょう。

食事療法を成功させるために必要なこと

正確な計量

CKDの食事療法には正確さが不可欠。「量る」ということが非常に重要です。

量った食材は全てメモをとり、後で栄養計算をする。
最初は大変と感じますが、正確に量り、書き溜めておくことで、自分の食事状況を常に把握することができます。
これにより食事に対する認識が深まり、安心して食事をいただくことができます。
普段から計算していると、目分量でおおよその食材の重さがわかるようになります。
目分量がわかると、自分が食べてもいい量が把握できるので、外食も怖がることなく楽しめます。
とはいえ、目分量は正確さに欠けるので、計量できる環境にあるときは必ず計量するよう習慣づけましょう。
食事療法がうまくいくか否かは、しっかりと計量できているかどうかで大きく変わります!

栄養計算

「自分の食事は制限を守れているのか」 日々の状況を把握することは、食事療法を効果的なものにする上でとても重要です。
量った食材の重量や、商品パッケージの成分値等を用いて栄養計算を行い、日々の食事記録をつけるようにしましょう。

引用資料:(株)ヘルシーネットワーク いきいき食品カタログ
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